「ルポ つながりの経済を創る――スペイン発「もうひとつの世界」への道」
を読みました。スペインにおいてリーマンショック以降の経済悪化により協同組合・共同体が増えてそこに参加したひとのQOLは上がっているよ、という内容でした。お金がなくても生きていける様々な取り組み、知らなかったことが多く勉強になりました。「時間銀行」などは日本でも始めているところがあるらしいです。協同で農園でワイン作って出荷して、穏やかに生活して、良いなあ。もう共感しかない。読んで思ったのはスペインが日本の未来を先行しているのではということです。スペインもイギリスもいちどき世界を制覇した大国ですが徐々に経済では衰退している状況かと思います、長い目で歴史を遡れば。日本もジャパン・アズ・ナンバーワンの時代を経て横ばいの30年を経験しています。もうこのままいくと観光と世界の老人ホームくらいしかできることないんじゃないですかね。先進国の先輩として、今後10〜20年の自分の生活を見るような気持ちで読めました。
住宅無償化は可能か
なかでも住宅協同組合が羨ましい。生協と同じように組合員による出資でマンションのような集合住宅を買ったりなどで自治を行うそうです。ご飯もみんなで作る。作れるひと、動けるひとが作ってみんなで食べる。合宿のような雰囲気でしょうか。やはり比較的高齢者が多いようですが、この仕組なら高い家賃払い続けるゲームから降りれる気がします。ただ最初の購入費の捻出が課題ですよね。そこで「飛行機のようにファーストクラス入居者に毎月たくさん家賃払ってもらってそれでマンション購入費を返済する」みたいなことできたらいけるんじゃないかとひらめきました。例えば3階建てのマンションかアパートで3階の部屋を超絶豪華にし、入居者を誘致する。3階の入居者の家賃収入で1、2階の組合員が住居に住める。お、いいんじゃない?その仕組が共有されていたらもう1、2階の住民が3階の住民に会うときなんてもう「おはようございます」じゃなくて「ありがとうございます」「あざーす」になること必至。その後「あ、ニューヨークのペントハウスとかってこれと同じことなのかな」とも思いましたが。だからといってこのアイディアが駄目な理由にはならないとも思います。
中年のイヤイヤ期
今日は日曜日、今週末は土曜日曜と仕事していました。前倒しのためならオッケーという自分ルールを持っています。「これ先にやっておけば後々だいぶ楽だぞ」とか「実験的で興味あるもの」とかなら気分が良いので。ただ今回はただの残業。この景色20代で何度も見たことあるよ、いつまでこれやんないといけないんだよ、というモードになってしまいます。じゃあ終わったらなにかあるのか?休憩なく別のプロジェクトが始まるだけです。おお、我ながら書いててネガティブですね、、。資本主義の、終わった?目標達成した?成長した?はいじゃあ次もっといってみよう。に疲れているのでしょう。40代(まだ39歳だけど)は責任世代というらしい。45歳が一番幸福度が低いらしい。休みたい、休めない。受注をコントロールしなきゃ駄目だ。その論理は株式会社なので通りにくい。なかなか難しいもんです。
大きな方針はリタイヤまたはセミリタイヤと考えているもののいまはまだその過渡期。まあ1年後どう考えているかはわかりませんが。